【ごあいさつ】
ピアノがとても上手、才能がある、優秀・・・
そんなほめ言葉とは無縁だった私が、
こうしてピアノを教えています。
とても不思議な気持ちです。
でも、練習嫌いだったからこそ、
今少し苦しい生徒さんの気持ちがよくわかります。
そして、ふたりの子どもの親になり、
「自分の子どもにはこんな風に接してほしい・・・」
そんな母の目でレッスンが出来るようにもなりました。
こんなことが、長く通ってくださる方が多い
ピアノ教室になったのかもしれません。
6年間生活したマドリッドでは、
当初、全くわからないスペイン語を耳にし、
文字を見ては落ち込む毎日でした。
ある日、楽譜屋さんに行くと、
「すべての楽譜が読める!」
これは大きな喜びでした。
音楽、楽譜は世界の共通言語なんだとあらためて思いました。
ピアノのレッスン、音楽の授業、
言葉ができなくても通じるものがあることに安心しました。
意識しないまま私に共通言語を与えてくれた両親に、
感謝の気持ちがわきました。
こつこつと続けていくと、なにかいいことがある。
ピアノが弾ける、音楽が好き、
そんな人生の宝物をみなさまに持ってもらえたら
こんなうれしいことはありません。
私が感じたいろいろな感動を、生徒さんにも・・・
そんなことを願ってやみません。