とても真面目でがんばり屋な小4の生徒さん。
右手の指を骨折して、病院での診察を受けながらのレッスンもそろそろ一ヶ月になります。
左手だけをしっかり練習してきます。
そして本日のレッスンにて。
あれ?どうしたの?なんか顔つきが…
「センセイ、忙しくて今日レッスンノートが書けませんでした」
そう言いながら涙があふれてきました。
「いいんだよ、大丈夫」そう言っても涙がとまらない。
「じゃあノート今書く?わたしはゆっくりドリルの丸つけしてるから」
うん、とうなずく生徒さん。
泣きながら書くその横で丸つけをするわたし。鼻をすする音だけが聞こえる、静かな時間が流れました。
いつも通りのていねいな字で、今週の反省まで書いてくれました。
自分のミスにとてもきびしい生徒さん。
うちの子どもだったらあっけらかんと「忘れましたぁ」
でおしまいだろうなぁ^^;
さて、この生徒さん。
ピアノを弾くのは左手だけにしていますが、この機会、とばかりに聴音に取り組んでいます。
最近丸がついた曲をコピーして、ところどころ修正テープで和音やメロディーを消して。
弾いたばかりの曲をあらためてジックリ見直す時間。
両手それぞれを聴き取り、音符を書いていくのは時間も必要で、なかなか普段取り組めていません。
指を動かし、音を出すだけが上達への道ではないこと。
意外と、思った以上にいいレッスンになっていて、ほかの生徒さんともやってみたいな、と思いました。