昨日はトロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団の公演に行ってきました。
前回の東京公演ですっかりハマってしまいました。女装コメディバレエ。舞台で踊るバレリーナは、全員男の人。完璧な技術、美しさに裏づけされたバレエですが、いきなり笑わせにきます。
踊っていたら、だんだん追いかけっこになってしまったり、一人だけ顔の向きが違ったり、美しいオデット姫がドシンドシンとガニ股で歩いたり‥
黒人のバレリーナはじめ、黒ぶちメガネをかけたバレリーナ、チュチュから胸毛のはみ出たバレリーナ、身長2メートルくらいありそうな体重オーバー気味のバレリーナも大真面目に登場します。でも踊りの技術は最高。
美しく踊るバレリーナ。でも一瞬先になにが起こるかわからない。どのバレリーナが崩れる??もう、舞台を凝視です。
私はバレエに詳しくないのですが、足の動き、指先までの動き、とにかくすごくきれい。このベースがあるから、ちょっと崩した時のおもしろさがお客様を大爆笑にさせるのですね。
そういえば、ピカソの絵もそう。バルセロナのピカソ美術館に行って驚きました。
若い時の作品も展示されていて、完璧なデッサン画の数々。
「ゲルニカ」に代表されるピカソの絵。
子どもが描いたみたいな変な絵だな、と思っていたのですが、ピカソって本当はすごく絵が上手なんだ!と驚きました。
こうした基礎があってのあの絵なんだなぁと、納得したことを覚えています。
ただ崩しているだけでは、人を感動させられないのですね。