5年生の生徒さん。ピアノはもともと別の教室ではじめていましたが、息子の同級生でお母様とも顔なじみ。そんな関係で、10月から私のところに通ってきてくれています。
お母様の心配は、譜読みの力が弱いのでは?ということでした。
1月の発表会に参加するため、レッスンはいきなり発表会のソロ曲から。
そして前回のレッスン。曲の全体像も見えてきたところで、
「じゃあ来週までにどこまでやってこれる?」と聞きました。
すると生徒さん。「右手だけならここまでやれる」と楽譜を指差します。
お母様の心配、『譜読みが苦手』という原因はここら辺かな‥と思いました。
譜読みが苦手という方は、音符の場所をしっかり覚えていないのが大きな原因。そして、大切なこと。
最初から両手で弾く。
右手がト音記号、左手がヘ音記号になっているピアノの楽譜(違うこともありますが)
これを別々に弾いていてはいつまでも両手で弾けません。
ほかの楽器を演奏する方に「ピアノは音符が多いから大変だね」と言われたことがあります。でも、最初から音符が多い(らしい)右手と左手は別々の五線譜で見慣れているため、「へぇ。ピアノの楽譜って大変なんだ‥」
という感じ。
でもまず右手だけ。弾けるようになってから左手では『ピアノの楽譜(大譜表)』に慣れることは出来ません。
ト音記号、ヘ音記号同時に音を読み、別々に指を動かす。脳はフル回転かも?
もちろん片手ずつの練習も必要です。でも、まずは両手で弾いてみる。これを習慣にしてほしい。
そんな話をして、
「じゃあ両手でどこまで出来る?」
二人で相談して、宿題範囲が決まりました。
取り組む課題が見えてきた生徒さんは男の子。性格もかわいい。
かわいいって男の子に言えるのも今だけかなぁ?
心の中でそんなこと思っています。少しずつ、一緒にがんばりましょうね^ ^