生徒さんたちの涙を見ることは多い。
これは子どもにモノを教える、という仕事の宿命かも。
先週大泣きしながら現れたのは、4歳男子。
レッスン中は、私の手を払いのけるお子さん。
保育園にオニが来たとか(節分でしたね)
意外な涙に、オトナたちは思わず笑顔。
そして今週の涙は年長男子。
インターホンに出てみたら、玄関先でお母様にしがみついて泣いている。
「どうしたの?」
「ちょっと約束が守れなかったので‥
あとで迎えに来ますので、お願いします」
いつもレッスンに付き添われているお母様。
しがみついたままなので、じゃあ中で待ってるね、とレッスン中のシニア生徒さんの元へ戻った。
どんな話し合いがあったのか、生徒さん1人で中に入って来た。
「えらいね!」と声をかけた。
涙は出たまま。ティッシュを渡し、鼻をかませ、そして。
洗面所で顔を洗ってもらう。泣きやませるのに、これ、かなり有効。
その後は普段以上の元気のよさ。
お迎えのお母様に「涙の理由は教えてくれませんでした」と言ったら、
「恥ずかしくて言えなかったんだと思います」
泣いている子を置いていく、というのは、もう1年半以上のお付き合いになっているから。
お母様が30分後に必ず迎えに来ることもわかっている。
レッスンを始めたばかりの、泣いている幼児を置いていく保護者はいないし。
親離れ、子離れの過程をみたような。
また、すぐ泣く子は泣きやむのも早い。
それぞれの信頼関係があってこそのレッスンだなぁと、生徒さんたちの涙を見ながら思う私です。