やめなさい!

タッチが弱い、小1の生徒さん。

「◯ちゃんの弾き方はこう」

そう言って、生徒さんの腕をパラパラと触る。

くすぐったい、と身をよじる。

「このくらいで弾いて」

今度はやや力を入れて、ツボ押しのように腕を押した。

すると、

「やめなさい!」

小1女子からわたしへのセリフ。

イエローカードを出されたわたし。

「教えてくれる人に、やめなさい、という言い方をしてはいけないんだよ」

なかなか弾けないフレーズもありました。そのイライラに加え、わたしからの注意。

もともと、よく泣く生徒さん。

案の定、ポロポロと大粒の涙。

先日も年中さん女子から、

「やってよ!」と命令口調が出ました。

「やってよ!じゃなくて、やってくださいって言うんだよ」

注意したら、驚いて固まってました。

こういう言い方をするのは、幼稚園児、低学年の生徒さん。

大人に対する言葉遣いを、どこかで学んでいく子どもたち。

そのどこか、がレッスン中のことならば、わたしが注意する人になる、ということ。

年を重ね、いろんなことに動じなくなってきたわたし。

泣く子に顔を洗わせ、鼻をかませ、平然とレッスンに戻る。

これを人は

「オバさん」と言う。