夜、ダイニングテーブルで生徒さんの宿題の丸つけをしていた時の話。
なるべく早い時期にドイツ音名を覚えてもらうことにしています。五線ノートを用意して、私の手作り宿題。レベルに合わせてト音記号、ヘ音記号の音を書き、ドイツ音名で書いてくる、というもの。全員に出しています。
レッスン中に時間がなかった時はノートを預かり、夜、私は赤ペン先生となるのです。
娘がノートをのぞき、
「これ、シになってるよ」
ドイツ音名のドの音はツェーと発音します。低学年の生徒さんのノートにはツェーではなく、シェーと書かれていました。
「そうだね、でもまぁわかるから」
「えっ直さないの?」と娘。
「これ直すのはママの仕事なんじゃない?」
学校の先生やお母さんが注意することだし、と思っていた私に、娘から指導が入りました。
お役所仕事じゃあるまいし、気づいた人がやればいい。おっしゃる通り。
それ以後、シとツの間違いには
「見て。シの形は『し』に似てるでしょ。ツは『つ』」と赤ペンで直しながら説明。にわか硬筆教室のセンセイです。
そんな訳で、私の生徒さんたちはカタカナのシとツは完璧!
と言いたいところですが、ツェー、と書く期間をあっという間に終わらせてしまう生徒さんたち。さっさとアルファベットの『C』で書くように。
確かに『C』は書きやすい…それに、ツェーは発音だけで、実際に目にするのはアルファベットの方。
でも。シとツ、大丈夫ですか?
硬筆教室、開店休業中。
たまにはカタカナでの提出もお待ちしています^ ^