そろばんの先生でもある、シニアの生徒さん。
「あっという間に1週間たって、練習不足で今日はお休みしようかと思った」
そう言いながら毎週来てくれる。
じゃあ一緒に練習しましょう。
そんな会話を毎回してる(^^;
子どもは、昨日できなかったことが今日できるようになる。
でも私の歳になると、昨日できたことが今日できなくなる。
そういうもの。
ピアノを習って、できなかったことができるようになるのが本当にうれしい。
そう言ってくださるのです。
小さなお子さまにも多いのですが、左手の親指が鍵盤から大きく離れながら弾く。
右手左手、合わせて10本の指は常に鍵盤の上が定位置。
シニアの生徒さんの左手は、
つっぱったロボットのような動きで、
親指が右横に座るわたしを向いている。
不必要なチカラを抜かないといけない。
毎回のレッスンで、テーマは1つ。
同時にいろいろ注意されても、できるはずない。
チカラを抜くのはあとまわし。まず、
「親指を鍵盤の上に乗せる」
をテーマにレッスンを重ねました。
レッスンでは、わたしが生徒さんの親指をグッと正しい位置に押さえて、弾いてもらい、
こんな感じ、を体感してもらう。
自宅では、親指と人差し指をテープで巻いて練習したそう。
そんな工夫が結果を出して。
親指がずいぶん鍵盤の上に乗るようになりました。
1つのテーマを自分のものにするまでは、どんどん進まなくてもいい。
その考えを2人で共有し、ゆっくりゆっくり進んでいます。
カメの足取りでも前に向かっていたら、
取り組んでいる教本〔メトードローズ〕のゴールが見えてきました。
左手のロボット感がなくなるよう、
これからもボチボチいきましょう^ ^