自己紹介をいきなりクレームからはじめたわが生徒さん。
冊子用のアンケートに、
「◯歳にして初めての手習い『ピアノ』に頭と手が思い通りにならず悩まされています‥」
と書いた生徒さん。
アンケート提出から今日(勉強会当日)までの間に誕生日を迎え、実はこの年齢は1歳サバを読んでいます‥
という話をオチをつけて紹介したのです。
会場はドッと笑いがわき起こり、わたしはホッとしたのでした。
演奏はリーダーの先生いわく、
「ソロの途中で止まってしまった時はどうなるかと思ったけれど、いとうさん舞台に来る気配がないから、もしかして、わたしが助けに行く役目なのかしら⁈ってドキドキしたわ。
最後までしっかり弾けてよかったですね」
友人とリーダーの先生が司会担当。
舞台のそばで演奏を聴いてたので、初級の演奏者であるわたしの生徒さんの様子を見守ってくれていたのでした。
そう。ソロの途中とまってしまいました。
でもレッスンでもうまくいく時と、どツボに入ってしまう時両方あり、わたしとしては想定内。
どちらかといえば、いつもなら最初から弾き直すところなのに、途中からはじめられたことはすごい!と思ってました。
わたしとの連弾『アメージンググレイス』は、直前のレッスンでも長く伸ばす音符がむずかしく、待てずに先に行ってしまうので、わたしが小さな声で1、2、3、1、2と数えることに決めました。
それを本番用に作ってもらった楽譜のコピーに、
「声かけ。1、2、3‥」とミスしてしまう箇所全部に書き込んでおいたのでした。
ところが。
本番で開いた楽譜にはなんの書き込みもなく、きれい。
わたしの汚い字が気になったのか、なんなのかは不明ですが、新しいコピーが用意されていました。
よくわからないけれど、そのまま数えず演奏。案の定、待てなかった箇所はありましたが、ま、これも想定内。
ピアノ歴1年。かつシニアの生徒さんで、ソロは暗譜。
わたしたちの冒険に、仲間の先生たちはヒヤヒヤしたんだなぁ、と。
失礼しました(^_^;)
帰宅して、ICレコーダーをチェック。
ムスメは、
「あっ無事録音出来たんだ。よかったね」
生徒さんのあいさつの内容はよく聞こえませんでしたが、うちのICレコーダー、ドッとわいた笑いの渦はしっかり拾っていました。
「この笑い声、お母さんじゃん」
子どもたち、夫が言う。
「あら、そう?」
「すぐわかるよ。お母さんの笑い声」
ドカーンと盛り上がった生徒さんのあいさつ、は前方の席から出たうふふ、の声をわたしのアハハハが誘引したものだったらしい。
生徒さんのオチに安心して、相当うれしかったのでは、とその時の自分を思う。
ICレコーダーを生徒さんに聞かせてあげやすくするため分割、消去でいじっていたら、肝心の演奏を消去してしまい(><)
わたしの笑い声とともに幻の演奏となってしまったのでした。