「ガマン出来ない。おうちに帰りたい」
初レッスンで新しい教材を開いたとたんのセリフ。年中さんの男の子です。
長くレッスンをさせていただいていますが「おうちに帰りたい」の訴えは初めて。
ピアノは弾きたいけれど、書いたりするのはイヤなのかな、と思いました。そこで、場所を変えてまずピアノの前に座ることに。でもまだ帰りたい病が続きます。
「ガマン出来ない」
そこでお母様が気づきました。「おしっこ?」
さすがママ。よかった。
その後はちゃんとレッスンを受けることが出来ました。じっと座っているのはちょっと苦手。レッスンはテンポよく、が大切みたいです。勘がいいので、私の言うように指を動かせます。それも最初から両手で。
そして昨日のこと。
年少さんの生徒さん。なんと涙顔で登場。いつも車をとめている場所がいっぱいで、生徒さんだけ送り届けようとしたお母様。でもママと一緒がよかった生徒さん。お母様が「宿題もちゃんとやったじゃない。先生に見せよう」と言っても、私が「おいで」と言っても涙があふれるばかり。
生徒さんだけうちに残ることはあきらめました。
車をとめてから、妹さんと3人でレッスンに到着。もちろん笑顔は出ません。
いつも元気な生徒さんですが、
「これなんの音だっけ?」
と聞いても固い表情を浮かべるだけ。
うーん、どうしようかな‥
そこで生徒さんのトーンに合わせてみました。思いきり小さな声で
「今日は、ふたりでコソコソ話でお話ししよう。ママに聞こえない声で内緒話ね」
そしたら小さな小さな声で「わかった」
よかった。ノってくれたらこっちのもの。だんだん調子も出てきました。
次の時間のお兄さんが「足がいてぇ。学校の階段でぶつけた」
とレッスンに現れると、
「痛いなら病院行けばいいのにね」
のアドバイスが出るまでに。
最後はいつもの笑顔でバイバイしてくれました。
そしてもう一人の年少さん。
お母様と妹さんは送迎で、ひとりでレッスンに現れます。
昨日は新しい2冊の本に大喜び。
最後に音当てクイズをやっていたら、生徒さんの足がやけに動く。
もしかしたら‥
先日のことを思い出し、
「おトイレ行ってみようか」
と声をかけてみました。事なきを得、お迎えの時間に。「ママにちゃんとおしっこ出来たよってお話ししておく?」
「恥ずかしいからいい」
ごめんなさい。ここで話してしまいました^^;