7月からレッスンを始めた4才のLちゃん。
実年齢より発達がゆっくりなお子さんです。体験の時のこと。一目散にピアノに向かい、鍵盤を叩き出しました。私にはわからない言葉を口にしながら弾くLちゃん。私やお母様の問いかけには全く耳をかたむけず。
お話はまだ出来ません。
このタイプのお子さまをお預かりした経験がない私。
ちゃんとしたレッスンになるのか、自信がないことを伝えました。
「この子は全部話し聞いています。わかっていないようだけれど、全部理解してます。音楽が大好きなので、ぜひやらせてみたい。お願いします」
そうおっしゃる中国人のお母様。試行錯誤のレッスンになるけれど、それでもよければ。
そうお話して、どこに向かうかわからないレッスンを始めることに。
まずは教材を探しに行きました。ほかの生徒さんと同じように、楽譜を入れたレッスンバッグを持って通ってほしくて。
大きなカブのお話をベースに、動物たちの名前を覚えながら音符にほんの少し馴染むような、Lちゃんにぴったりのものが見つかりました。
童謡が大好きなLちゃん。初回のレッスンで「うみ」を歌いました。私がピアノを弾き、お母様と歌うのをだまってじっと聴いていたLちゃん。お母様はスマホでビデオを撮りながら。
ある日のレッスンで、Lちゃんが「うみ」の前奏を口ずさみながら、ピアノを弾いて歌うのです。
びっくりしました。
家で何度もレッスンのビデオを見ているそう。お母様がおっしゃる通り、いろんなこと、ちゃんと聞いているLちゃん。
Lちゃんとお母様は本当にたくさんの日本の童謡を知っています。日本人のお子さんで、こんなにたくさん知っている子は少ないかも。
前回「うみ」の最初のメロディー、シ〜ラ〜ソを鍵盤で教えてみたら、今週は人差し指で弾けるようになっていました。
今週は「おかあさん」の出だし。おかあさん なぁに?の部分。#ファラ〜#ファラ シ〜#ファシ‥
いきなり黒鍵です。どうかな。今度聞かせてくれるかな。
ドの音の場所を教えることはまだ出来ません。でも教本と離れ、Lちゃんが出来ることをお母様と一緒に見つけていけたら‥と思っています。
Lちゃんと懐かしいメロディーを歌う時間。童謡の魅力をあらためて感じています。
今日は息子がLちゃんと初対面。「大きな古時計」の譜めくりを担当してくれました。一緒に歌ってくれて助かりました^ ^
「こんにちは」のご挨拶も出来るようになりました。私と目が合うことも増えてきました。歩みはとてもゆっくりかもしれません。ピアノがLちゃんの成長にいい刺激を与えてくれますように!
ブログでご紹介することを快く了解してくれたお母様。Lちゃん日記として、ときどき成長を綴っていきたいと思います。