かっこいい音

昨日のレッスン。

小2の生徒さんです。真面目できちんとした性格。お話好きな生徒さんもいますが、この生徒さんは口数少なく。

生徒さんが弾いた曲に臨時記号でシャープやフラット、ナチュラルのマークが付いていました。

シャープを指差し、

「こういうの付いているとイヤな気持ちにならない?面倒くさいなぁって」

聞いてみました。

わたしの目をジッと見てからううん、と首を振ります。

「どうして?」さらに聞くとジッと考えてから、

「かっこいい音になるから」

レッスンを続けていると、だんだん難しくなる楽譜にギブアップしたくなる時があります。

少しずつごちゃごちゃしてくる楽譜。記号やリズム、音域も広がって何本もの加線にクラクラしそう。

シャープがつく音をつけないで弾いてみると、素直すぎて面白さに欠ける響き。

ごちゃごちゃしてくるということは、かっこいい音になってくるということ。

生徒さんのひとことに、いいね!です。

とは言え。譜読みの得意な生徒さんばかりではありません。ごちゃごちゃ楽譜に、ため息をついている生徒さんの方が多いかも。

わたしも譜読みが得意な方ではありません‥

むずかしくなってきたということは、かっこいい音に近づいてきたということ。

そんなことにあらためて気づかせてくれました。

家から近い教室へ変更、ということでうちに通いはじめて約1年。昨日それに気づいたのは、44枚のシールが貼れる出席カードです。

「あっ、最後のシールじゃない!新しいカードとプレゼント用意しておくね。やったね」

黙って貼っている生徒さんを肘でつついたら、わたしを見てニヤッ。

この顔が見たくて^ ^