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エッセイ

ドクターX

わたしと子どもたちは医療系ドラマが好き。

今は『ドクターX』を毎週見ています。水戸黄門のような、わかりやすい終わり方が気持ちいい。

今週は耳の聞こえないピアニストが出てくる話でした。

このドラマに限らず、ピアニスト役の俳優さんを見ると、わたしとムスメはキビシイ視聴者に。
演奏シーンに、
「こんな体の揺らし方、しない」とか…

今回のピアニスト役、武田真治さんは姿勢もよくて、
「結構いいね!」の評価。
上から目線のわたしたち^^;

コンサートのシーンで演奏していたのがベートーヴェンの月光ソナタ第三楽章。

子どもたちがこの曲かっこいい、と言うので楽譜を引っ張りだしました。

懐かしい先生の筆跡が残る楽譜を前に、練習をはじめました。少しずつ形が出来てくるとピアノって楽しい、と思う。そしてもう少し上達すると、テレビの演奏と自分のそれとのギャップに
「まっ、こんなものか…」

自分の実力を知ってガッカリしますが、今はどんどん思い出して、弾けてくる感じが楽しい。

小5の生徒さんが映画を見て、そこで使われている曲が大好きになったそう。
楽譜をお母様が買ってきてくれ、
「発表会で弾きたい」と言います。

そんな風にテレビや映画でかっこいい!と思うこと。わたしも弾きたい!と思うこと。
練習へのなによりのカンフル剤です。

ドクターXの話に戻り。
最後にまたコンサートのシーンが。

『ドビュッシー作曲 月の光』を演奏するピアニスト。視線の先は客席の一番前に座るアシスタント役の女優さん。じっと見つめながら演奏する、月の光…

歌手なら客席の誰かを見つめながら歌うかもしれないけれど、大ホールの客席をずっと見つめながらピアノ弾くって…

「ないね!これは」

即、わたしたちのキビシイツッコミが入ったのでした(^^)