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エッセイ

映画『羊と鋼の森』

本日『羊と鋼の森』を観てきました。

山崎賢人演じる、調律師のタマゴが、先輩やお客さまに接し、成長していくお話。

上白石萌音、萌歌がピアニストを目指す姉妹を演じることでも話題になったとか。

わたしは最後のエンドロールで
「えーっ!本当の姉妹だったの!」と知った次第。

心に残ったのが、姉役の上白石萌音が水中にいるシーン。

ドレス姿で沈んでいて。

あんなに綺麗な姿でいられるもの?

ドレスに乱れがなく、質感も美しいまま。

透明で真っ青な水の中。そこに光が差し込み、

そこに向かって懸命に手を伸ばし、浮かんでいく場面。

現実的ではない映像に、これは合成したな、と思いました。

でもエンドロールで水中撮影班の名前がズラズラ出てくる。

かなりの人数が携わったシーンらしい。

疑ってごめん。

静かでゆっくり進むストーリーなため、時々睡魔におそわれて。

その都度、かたわらの息子(そう、珍しいペアで観たのです)が肘でつついてくれ。

わたしが音のリアリティを感じたのが、はじめて1人で調律を担当した、両親を事故で亡くした息子さんのピアノ。

荒れた部屋に置かれたアップライトピアノを丁寧に調律する山崎賢人。

両親健在な時には、コンクールで優勝した経歴の持ち主だった若者が、その後ピアノを封印。

何年か振りに調律されたピアノで、恐る恐る弾く
『小犬のワルツ』

この音がグランドピアノではない、アップライトピアノの音でした。

キャストもストーリーも、本のイメージ通りで、真っ当な映画。

なぜ息子と行ったのか、と言うと‥

ムスメが「付き合ってもいいよ」

と言っていましたが、ほとんど家にいない。

つい最近、息子の国語の授業で課題になった本。

本を読んでいたこと、元々映画鑑賞が趣味。

誘ったら「別にいいけど」


軽く食べ、劇場へ。

映画後は、食べるもの食べ、観るもの観て、もうわたしと一緒にいる意味なし。

という判断を下され、サッサと帰られてしまいました。

息子が静かにずっと食べていた、バター醤油味のポップコーンの匂いが、映画とともにわたしの記憶に残りそう。

練習大好き姉妹のピアノに感化され、早速家のピアノに向かうか?

と期待した息子は、帰りに祖父母宅へ行き、昼寝中(^_^;)

ピアノを学んでいる方には、ぜひ観て欲しい映画です。