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エッセイ

ムスメの振り袖

ムスメが成人式を迎えるのが、来年1月13日。

2年ほど前からジャンジャン届く、振り袖カタログ。

個人情報保護の世の中と思えないほど、まぁいろいろな所から送られてくるのですね。

私自身は、18歳でスペインに渡ったため、成人式を知らない。

ハタチをマドリッドで迎えるなんて、夢にも思わない高校卒業前に、
「振り袖を買うか、自動車免許を取るか」

親から選択肢を与えられ、教習所を選んだ人。

ようは『キモノ』にあまり興味がない(^^;)

ムスメはザ体育会系女子。

こんな盛り上がらない私たちに、手を差し伸べてくれたのが、私の母の友人。

身長170センチの娘さんの振り袖を貸してくださった(ムスメも170)

成人の日は、都内のホテルでムスメが中高で通った学校のパーティが行われる。

ここに、振り袖姿のムスメとともに参加するワケ。

そして今週届いたDMハガキに目が止まった。

『お母様の振り袖で成人式を迎えたい方のセットプラン』

場所はムスメの通う大学の駅。忙しいムスメも、学校帰りに前撮りが出来る!

「ここ!」運命を感じた。

セッカチ母。本日行ってまいりました。

そこで渡された契約書に、さまざまな個人情報を書き入れることに。

家族全員の生年月日。

ムスメのケイタイ番号から大学名まで。

身長と靴のサイズを書く欄があり「確か足が大きかったなぁ」

27?と書き入れた。

帰宅して契約書を見ていたら、ムスメ『27センチ』に気づく。

「27って。何これ。ウザっ」

元々気乗りしない写真撮影に、ハハがバカ正直に書き込んだ自分の個人情報。大足オンナの『盛り』まで入れられ。

「草履はあるんだから、サイズ書く必要があったのか」とか言い出す夫。

予約の出遅れのせいで、都内の美容院入りは朝5時。

夫がムスメを車で送る。成人式幹事グループに入っている私は別行動で、直接ホテルか。

夫とどーするこーするを話していたら、ため息と共に席を外したムスメ。

楽しみなはずのイベントなんだけど(^^;)