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エピソード

いきなり、切る!

半月以上前からの症状。

右親指の腹側に、何か刺さっているよう。でも見えない。

普段は全く痛くないけれど、何かの拍子にチクッとする。

針を刺してみたけれど、取れない。

プロに診てもらうしかない、と

昨日雨の中、皮膚科へ。

拡大鏡でわたしの指を見ながら、

「うーん何か黒いものが見えるね。局所麻酔して、切ってみるか」

と先生。

午後のレッスンで、曲決めの約束していた生徒さんの顔が浮かびました。

今日ピアノ弾けなかったら、がっかりするだろうなぁ‥

一瞬迷った顔をしたわたしに、

もう少し待ってもいいけど、切っちゃったら?

と先生。

なるようになれ、と思い、

「お願いします」

ベッドに横たわりました。

手首をあれこれひねって、どっちの向きがやりやすいか、検討する先生。

「注射、かなり痛いけど我慢して」

覚悟していたら、さほどの痛みはなく。

ほっとくと化膿して、逆に取れることもあるそうですが、今回のケースは指とトゲが同化したようで、化膿する気配は全くなく。

切って、チクッの原因が現れました。

黒くて細くて小さなトゲ。

思い当たる節なし。

傷口に簡単にテープを貼り、ちょっとの時間押さえて止血。

なんの注意事項もなかったので、午後普通にピアノ弾けました。

曲も決まりました(^^)

そして、麻酔とはなんぞや、ということを実感しました。

痛い、というほどのことはないけれど、夜までジワジワと続く鈍痛。

切る瞬間の痛みをなくすために、痛みを長ーく続けさせるもの。

ドン、と痛いか、細く長く痛いか。

『痛い』の総量は変わらないんだな、と。

わたしは後者を選びたい。

はじめての指への麻酔注射でしたが、感想は、歯の麻酔に比べて術後(オーバーですが)がいい。

感覚の麻痺がない。

今日は絆創膏も取り、裸の指のまま。

押してもチクッがなくなりました。

商売道具であるはずのわたしの手は、やけどと傷で、常にお気の毒な状態です(>_<)